飲み屋でうける半導体の話
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半導体 DRAMセンスアンプ

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ママ
ママ
さて今日はセンスアンプとかの話を聞けるかしらね

ママは半導体のメモリーにかなり興味を抱いたようです。

ママ
ママ
でもさすがに頭がこんがらがってきたわ。

そうこうしているうちに開店の時刻が迫ってきました。

ママ
ママ
さ、今日はどっちがくるのかしらね

「カラン、コロン」

ママ
ママ
あら、ミツオちゃん、おはよう。じゃあよろしくね
ミツオ
ミツオ
ママ、じゃあ今日はDRAMの最後の話をしようね

前回はセンスアンプに関して、少しだけ触れました。今回はその詳細に迫っていきます。

センスアンプとは

まずDRAMについて再度確認していきます。読み取り時にはトランジスタが導通し、コンデンサの電荷はビット線に放出されます。

ビット線上にでてくる電位はビット線容量(寄生容量)の影響を受けるため、コンデンサから出てきた電荷よりもわずかに大きくなります。

 

ビット線の延長線上にセンスアンプの回路があります。上図はセンスアンプの回路図です。NMOSは三つともに「OFF」の状態です。今、Sの電位Ⅴsがビット線電位よりもわずかに高い状態になっていると考えます。

ビット線およびダミービット線の最初の電位は、Vddの半分の電位で、VdとVbは同じ電位になっています。これをプリチャージといいます。

ワード線に電気が流れると、DRAMのキャパシタから電荷がビット線上に現れます。するとわずかにVbがVdよりも高くなります。

ワード線の電位上昇に少し遅れて、センスイネーブル信号(SE)が少しずつ上がっていきます。この動きはアナログ的です。

NMOS1が「ON」になるので、Vsの電位が下がります。また、ビット線とつながっているNMOS2が「ON」になっていきますが、ダミービット線につながっているNMOS3は「ON」になりません。

ダミービット線の電位VdはNMOS2によって下がっていきます。これにより、VdとVbの差は広がっていきます。(Vbは変化しないためです)

上部のPMOSについても同じことが言えます。センスイネーブル信号が出ていなければ、PMOS1が導通します。PMOS2は導通しますが、今ビット線の電位がわずかに高いのでPMOS3は導通しません。これによりVdとVbの電位差が拡大します。

このように小さな電荷を増幅して、蓄積された電荷を検知します。

ママ
ママ
ふーむ、なるほど、と言いたいところだけど、よくわからないわね。ほんの僅かの物だから、間違いがおきそうな気がするけど。
ミツオ
ミツオ
そうだよ。結構大変なんだ。キャパシタから出てくる電気はとても小さいからね
ママ
ママ
ねえ、もっとこの回路で基礎的なことはないの?なんだか、ちょっとアナログっぽいんだけど
ミツオ
ミツオ
たしかに。特にこの回路はゆっくり電圧がたちあがったりするからね。アナログといえばアナログだよね

まとめ

さて、今回のDRAMですが、人にたとえるとどう考えればわかりやすいでしょうか?ワード線は何かのきっかけと考えると、ビット線はそれによって不満や希望といったものがたまって、さらに次のきっかけで解放したり、またため込んだり・・・。

DRAMの動作がまるで人の日常のようにも思えます。そしてセンスアンプがそれを他の人に伝えるために存在する大事な働きのような気がします。

ママ
ママ
ミツオちゃん、考えすぎよ。なんだか、セミオちゃんと似てきたかも
ミツオ
ミツオ
そんな・・・一番聞きたくない言葉だ・・・

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    半導体材料のメーカーで長年仕事をしてきました。材料メーカーなので半導体について多くの詳細を知っているわけではありませんがその分七面倒くさい言い方ではなくわかりやすく伝えられると考えています。 もし、お時間と興味があれば、読んでみて下さい。

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